「見栄えのいい」電子棚札の作成・配信システムに当社の印刷ソリューションが貢献

スーパーや家電量販店の商品棚の価格表示に使われている電子棚札。 タイムセールやキャンペーンなどにあわせて無線通信で価格データを配信すると、表示価格を変更できる便利なシステムです。 大手印刷会社A社様が提供する電子棚札作成・配信システムには、当社のWeb上での印刷物の生成を実現するソリューション「Web2Print」と、 サーバーでの自動組版を実現する「CoreEngine【組版】」のコア技術が採用されています。

課題と効果

【課題】
・商品名や価格、ロゴなどデザインした「そのまま」を電子棚札に表示する必要があった
・大量の電子棚札データを短時間で作成・配信する必要があった


【効果】
・デザインしたままの「見栄えのいい」電子棚札の表示を実現した
・組版を自動化し新規開店などで必要な大量の電子棚札データの作成の高速化を実現した

導入コア技術

・Web上での印刷物の生成を実現するソリューション 「Web2Print」
・サーバーでの自動組版を実現する 「CoreEngine【組版】」

システム構成

system configuration

概要

デザインしたままを電子棚札に表示したい

大手印刷会社のA社様では主力の印刷事業に加えて、スーパーや家電量販店向けに商品棚の価格表示に使われる電子棚札の作成・配信システムの開発・導入を進めていました。 このシステムにおいてA社様が重視されたポイントが2点あります。 まず、スーパーや家電量販店の担当者が、価格の文字の大きさや配置などのデザインをシステム上で編集します。 この際「デザインの編集画面と電子棚札に表示されるイメージを同一にする」、これがひとつめのポイントでした。


また、スーパーや家電量販店の新規開店時には、数万枚という膨大な数量の電子棚札が必要になることがあります。 大量の電子棚札を短時間で作成・配信できることが2つめのポイントでした。


「Web2Print」と「CoreEngine【組版】」で 電子棚札作成・配信システムを構築

A社様では、これらを実現するために当社の技術に着目。システム上でデザインを作成・編集できる「Web2Print」の技術と、 低解像度デバイス用に最適化したデータの作成が可能な「CoreEngine【組版】」の技術が採用されました。


当社の技術の組み合わせにより、デザインの作成・編集では、自由度が高いデザイン編集画面で Illustratorライクな編集機能を利用できるようになったほか、WYSIWYGエディターによりシステム上の編集画面で見たままのデザインを 電子棚札に表示させることも可能になりました。電子棚札に最適化されたフォントを使用して商品名や価格を見やすく表示できるだけでなく、 価格の表示には不可欠な縁文字にも対応しています。企業や商品のロゴをカラーで表示させたいといった要望にも、 ロゴデータを電子棚札が表示可能な色に減色して表示することで実現しました。 また、自動組版機能でデータベースからデータ(商品名、価格など)を取り出して組版することで、 大量の電子棚札を短時間で作成・配信が可能になりました。


この事例は、「印刷会社が手がけている電子棚札作成・配信システムだからこそ、 電子棚札の仕上がりが綺麗なシステムにしたい」というA社様のご要望に応えた実績です。